「もう一度会えたら」(光文社、初版1998年6月5日、1,600 円)

著者 ジェームズ・ヴァン・プラグ

 略歴
 世界有数のミディアム。その活動は米国内にとどまらず、世界各地で“セッション”、講演等を精力的に行っている。数々の有名なテレビショーやラジオ番組の常連。

目次
第1部 精神世界との出会い
 第1章 潜在能力に目覚めて
 第2章 霊界でも続く愛の絆
第2部 セッション―天国との会話
 第3章 劇的な再会
 第4章 悲劇的な別離
 第5章 病が魂を成長させる
 第6章 自己愛のレッスン
 第7章 長い別れのあとに
第3部 霊能力の自己開発
 第8章 悲しいを超えて
 第9章 自分で学べる交信術
 第10章 内なる声を聞く

 書評(感想)
 帯には「全米大ベストセラー! N.Y.タイムズ連続11週第一位(’98/2〜4)、全世界19か国語に翻訳」と書いてあり、その知名度の高さが覗えます。
 著者は霊媒であり、この内容がフィクションであるか否かの判断が必要ですが、本書の随所にみられる「故人が今も元気で、愛するものと一緒にいる」と、相談者を納得させる技量には私も事実助けられることとなり、その能力の有無、創作か現実かの判断を無用のものとする内容となっています。
 当時はまだ、霊能者、死後の生等の未知の事柄に対する知識も、経験もなく、ただ漠然とその内容について「書物」として認識していましたが、私の10年以上の経験から得た現実から、この本の記録は事実であると確信しております。そして、何よりも、その内容に癒されることとなりました。この書籍を一読することをお薦めします。

 第1部
 子供時代の経験、疑問が綴られ、母の希望で神学校に入学し、やがて霊媒としての潜在能力に目覚め、自分の使命を確認し、自分の疑問を解決したように、霊媒・霊界について、自身の経験から説明しています。これらの自己説明が、第2部以降の内容の誘導になり、ノンフィクションであることを感じました。

 第2部
 数々のセッションの記録となっており、リーディングで得た情報を記し、事故で、病で、或は自殺で愛するものを喪った者が最も知りたいことへの適切な回答となっています。記録は具体的で、そして、「愛する人が今でも元気で生きている。コミュニケーションを取っている。」ことを教えてくれます。私も、心を落ち着かせ、次の一歩を踏み出す為に、必要な段落を何度も読み、ここから、全てが始まりました。

 第3部
 悲しみの乗り越え方、霊性開発の方法などが、索引的に示されており、余裕のなかった当時の私には、参考程度の内容でしたが、それでも、電話でのメッセージが有るかもしれないと期待するなど、自分に必要な情報は試してみることとなりました。

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