『死後の生を確信することが本当のグリーフケア』

《1. 心のケアが必要なあなたへ》

 愛する人を亡くしたあなたの願いは何ですか?

 ・旅立った愛する人が生き返る。
 ・愛する人が生きていた頃に時間を戻す。
 ・以前の様に抱きしめ、普通に話をする。
 ・あの世で一緒に幸せに暮らす。
 ・自分の死によって全ての現実を消し去る。

 これは、私が妻を亡くした時に望んでいたことです。どれも無理な事ばかり。
 現実は何も変わらず、ゴールのない漆黒の迷路の中を一人さ迷い続けていました。

死別悲歎の原因

 死別の苦しみの原因は、思慕の思いからの自分自身の寂しさと、旅立った故人への絶対的な無償の愛による慈しみの心からの必然の感情です。
 悲歎感情の中心が、自己であったり、愛する故人であったり、また、その両方が複雑に関連しあったものであったり、問題解決の為に救済すべき対象は明確にはなりません。

 ・一人ぼっちとなってしまったことへの寂しさ
 ・もう会えないこと、話もできないことへの悲観
 ・救えなかったことへの自責の念
 ・死別した者へのいたわり

 旅立った故人の年齢、愛する思いの程度、旅立ち方、そして、日常的・精神的な繋がりと、存在の大きさ・占有状況などにより、死別の悲しみ、 苦しみは人それぞれ異なりますが、大抵の場合、愛する者を亡くした者の願いはただ一つ、”亡くなった愛する者といつまでも一緒にいたい”です。

 救済対象が明確であれば、そのケアは比較的単純なものですが、自己中心的であろうと、故人への無条件の愛であろうと、悲しみに終わりはなく、 「死は誰でも平等に訪れる」などと自己完結することはできず、それが現実です。
 哀しみ、苦しみの原因も単一ではなく、これらの少ない言葉で表せるものでもなく、悲歎の最大、中心を理解しなければ、悲歎を解消できません。

《2. グリーフケアの入口》

 死別の哀しみに苦しむ皆様からのご連絡内容は、「死後の世界は有るの?」「死んだら会えますか?」「何をしてあげたらいいの?」など、 死後の世界の有無の確認がその殆どです。
 “もう一度会いたい”と言う気持ちは残された遺族に共通した思いなのですが、故人への思慕の思いは人それぞれに異なり、本当に望んでいる事は一人一人異なります。

 死後の生を否定し、「死んだら終わり」と考えているのなら、救済対象は、生きている自分や、残された家族となり、故人との思い出を自分に与えられた宝物として大切に心にしまう。
 あとは、故人の生前の役割の代替えを誰が担うかを決め、金銭的な負担の増加以外の、いわゆる「残された自分や家族達に、愛情を注いでくれる者」の喪失が最大の課題です。

 死後の世界の存在を微かな期待を込めて信じたい人の願いは、“愛する人が今も生きていて、愛する人の存在を実感したい”ことであり、 そして、“また巡りあい、同じ空間で同じ時を過ごし、喜びも悲しみも共にしたい”ということです。
 「死後の生」への期待に対する最大の課題は、“誰に何を言われようが、自分自身で実感できなければ認めることができない”こと。 例え認めることができたとしても、“愛する人との意思の疎通が得られない”ことであり、その入口が分からないことです。

 死後の世界を否定していようが、期待していようが、死別の苦しみ、故人への思いに序列は無く、あなたが真実を受け入れる準備がなければ、 グリーフケアの入口に立つことはできません。小さなサインに気付くことも有りません。情報が勝手にやってくることも有りません。
 死後の世界の真実を知る旅のスタート地点に立つことから、全ての気付きが始まります。 これが、グリーフケアの入口の前に立つと言うことです。

《3. 「死後の世界の扉」を開く》

 グリーフケアを必要としているあなたへ、私が経験し、知らされた事実を何度も言います。
 死後の世界は有ります。旅立った大切なあの人は、今も生前と変わらぬ個性を持って生きています。
 霊界にいる愛する人からの小さなサインに気付くことができれば、あなたの環境に変化が起き、死後の世界からメッセージが届きます。

 ・死後の世界の存在について否定しないでください。
 ・他者の目は気にせず、自分に正直に、自然に、水の流れのように。
 ・あなたの苦しみを理解できなくても、無条件に認めてくれる人を見つけてください。
 ・友人、医者、セラピスト、霊能者、あなたを癒やしてくれる人があなたのカウンセラー。
 ・あなたのバイブルを見つけてください。癒やしが必要であれば癒やしの本を、死後の世界が知りたければ霊界の本を。
 ・愛する人に心穏やかに、話しかけてください。

 旅立った愛する人に、あなたができることを実行する。心を込めて愛を送る。
 これが、「死後の世界の扉」をノックするということです。何かを知ろうとしなければ、情報は訪れません。
 「死後の生」を否定していては、死後の世界の真実があなたに届くことは有りません。

死後の世界の扉を開いた母

 愛おしいお嬢様を亡くされた女性(以下、☆☆様)は、お嬢様に会いたくて、私同様に「死後の世界」を調べ、数人のミディアムに会い、 それでもなお「死後の世界の存在」について確信が持てず、お問合せをしてきました。

 初めて頂いたご連絡では、
 “毎日毎日大きな声で名前を呼びながら泣き叫び、いないとわかっているのに、走って探し回りたい衝動にかられ、息が苦しく、そうなってしまったら、 自分でも、どうしようもなく抗えないものの中に入ってしまって、蟻地獄を永遠に這いずり回る見えない蟻のようでした。”
 ”毎日、娘のところに早くいかなければ、でも自分で後を追ったら同じ所へはいけなくなる、ただそれだけが私を引き止めています。”という状況でした。
 (死後の生の存在を知るまでの、以前の私も全く同様でした。そして、☆☆様にとって私は、苦しみを理解でき、無条件に認めてくれる人です)

 ☆☆様は苦しんで、ご自身で何かを知ろうと行動し、目的が明確であり、“私が一番今必要なのは、向こうの世界があることを心の底から信じることなのです。”と、 お嬢様が旅立たれたことは理解しながら、その上で、どうすれば良いのかと言う方法を模索されており、既に死後の世界の扉の前に立たれていました。
 ☆☆様は、死後の世界の存在について心の底から信じる為にご連絡してきました。

 数回のメールでの会話を経ているうちに、☆☆様は既にお嬢様から明確なメッセージを得ていることに気付き、そこからは、今まで「偶然では?」と諦めていたことが、次々と繋がっていきました。
 それは、お嬢様の携帯から突然洋楽が流れ、ご自身の思いを伝えてきたり、また、お嬢様の大切にしていた思い出の品々を、心を込めてお嬢様に送る準備をしている時に、 お姉さまがお嬢様の思いをキャッチし、お嬢様の届けて欲しい物を、突然☆☆様に伝えてくる。(愛する人に愛を届けてようとし、心穏やかに、話しかけているその時です)
 ☆☆様は、当初、それを明確なメッセージと捉えていませんでしたが、偶然が重なればそれは有意な偶然(シンクロニシティ―)であり、☆☆様もそれを疑う事なく理解しました。
 状況証拠が積み重なれば、それは、物的証拠よりも確かな証となります。

 ≪orpheus_journey≫への掲載について、「私のこの経験が、他の地獄のような毎日を送っていらっしゃる方々の少しでも慰めになるのであれば、喜んで掲載をお願いしたい」と、 ☆☆様から許可を頂いております。
 初めてご連絡を頂いたメールから、“気づき”までを、「気づきの記録」に掲載します。個人情報以外は、ニアンス、主旨が変わらないよう原文のままとしました。
 また、携帯から流れてきた洋楽「Far From Love」、《歌手:Missquerada》についても、複数の翻訳サイトにより訳した歌詞を掲載します。 語学力、文学的センスがないので、妙訳とはなっていませんが、故人からの思いを感じながらやっと訳しました。

 その後もメールにてお話しさせていただいておりますが、最近では、☆☆様が寂しさのあまり死後の世界を信じられなくなりそうになった時、 偶然を完全に否定するような、とても手の込んだ方法で具体的なメッセージを伝えてきています。
 ☆☆様とお嬢様の交信は、まだまだ増えて行きそうです。

 死後の世界の扉を開いたからと言って、悲しみや苦しみが無くなるものではありませんが、そこから徐々に「死後の生」を理解し、 お嬢様が安らぎ、☆☆様はいつでも存在を感じるようになり、こんなサイトなど無用になることを私は知っています。(私が経験してきたことですから。)

《4. 「死後の生」を知るキッカケ》

 死後の世界の扉を開けると、旅立った愛する人から次々とメッセージが送られてきます。誰でもキッカケさえあれば、「死後の生」の存在を認めざるを得なくなります。

 ☆☆様がメールの中で1勝と言っているミディアム様が、お嬢様とのセッションの記録を記したホームページの文中に、大切な言葉が有りました。
 「大切なのは、霊媒を見つけることではない。キッカケはそうかもしれませんが、ご家族の心が届いて、ようやく心に温かみが伝わる。」
 心を届けることが死者との再会のスタートで、死後の生を知るキッカケは、それぞれに応じた方法で訪れてきます。

キッカケを得るための情報収集

 @精神世界の書籍
 あなたに今必要な情報何ですか? 霊、前世、死後の世界、異次元、量子論、不思議現象、それとも癒やし。
 精神世界の本には、必ずあなたに必要な情報が有ります。
 ホームページどころか、LINEも、Facebookも使ったことがない私が、本を読んでこのホームページを作れるくらいに、本には必要な情報が詰まっています
 難しいのは、あなたにとって必要な本を見つけることですが、目的は分かっていますか?
 目的が明確であれば、大きな書店の精神世界のコーナーに行って目次を見て、アマゾンや楽天の書評をみて選んでください。私のように手あたり次第では、10年かかります。
 ちなみに、私がお会いした江原氏(まだマスコミに登場する前)と八王子の僧侶は本からの情報です。

 Aホームページ
 ≪orpheus_journey≫を開設している私が言うのも変ですが、精神世界サイトの情報は、信頼できるか、否か判断することはとても困難です。
 サイトへの掲載はとても自由であり、個人思想を掲載しても何の制約も受ず、詐欺まがいの情報も有ります。
 自由だからこそ、口外していない貴重な真実も有るのですが、玉石混交の中、書籍とは本物の存在率が違います。
 例えば、現在のところ、死者と交信する科学的方法など存在していません。鏡視や、ヘミシンクを科学的として紹介しているサイトが有りますが、 「科学的」とは個人見解で、証明されたものではありません。

 B霊能者
 霊能者、ミディアムと呼ばれる方々の中には、素晴らしい能力を持った方は確実に存在し、私は霊能者にキッカケを与えられました。
 しかし、お薦めしません。理由は、
 ・高度な能力者を見つける事が困難であり、そのような能力者は少数しか存在しない。
 ・例え、本物の能力者であったとしても、1度のセッションで納得できますか?費用はそれなりにかかります。対応を間違えると洗脳、霊感商法と何ら変わりません。
 ・そして、これが重要ですが、いくら能力のある霊媒であっても、故人が発信した情報を伝えているので、故人の状態によっては望んだ結果とはなりません。 これが断片的な情報となる原因であるかと思います。
 ミディアムにお会いするべき時は、情報が入って来たり、予約が取れてしまったり、必然的に訪れます。

 「死後の生」を知るキッカケは、どんな方法であろうとアンテナが有れば、必然として訪れます。

《5. 死者との再会のために》

 多かれ、少なかれ、死別の喪失を経験した者は、精神を病むものですが、それが、死に至る鬱や、体調の重篤な変化であれば、必ず、医療行為としての治療をうけてください。 私は運がいいだけで、かろうじて生きていただけです。
 カウンセリングも、グリーフケアも全てを否定しているのではありません。大切なことは資格や権威ではなく、カウうセラーの経験と目的、そして相手を思うこころです。

 あなたが死んでも、簡単には愛する人の元へはいけないみたいです。
 私も、早く妻の元へ行くことばかり考えていましたが、霊界の妻からはっきりと言われてしまいました。
 「貴方は私とは行く場所が違うから、来ても一緒にいられないから。本当は寂しいから、貴方を呼ぼうと思ったけれど、一緒にいられないことが分かったから止めた。 この人が死んだら、会えなくなってしまう。」
 江原氏を介しての会話ですが、死んだら永遠に会えなくなってしまうかもしれません。

 死者との交信のポイントは人それぞれ異なりますが、共通していることは、“環境を整え”、“アクションを起こし”、“タイミングを逃さない”ことです。
 死者がメッセージを送れる環境を整え、あなたに足りないことを補い、愛する人にアプローチし、そのタイミングを見逃さないように、死後の世界にいる愛する人をイメージすることです。
 シンクロニシティ―(有意な偶然)を大切に感じ取ってください。
 悲しんでいるだけでは何も気づくことは有りません。求めていないメッセージが向こうから勝手に来ることも有りません。

「死後の生を認め始めれば、愛する人からのメッセージが届く」