精神世界の本500冊

精神世界の本、知っていますか?

 分類としては、霊界、体外離脱(ヘミシンク)、退行催眠、前世、臨死体験、不思議現象、ヒーリング、オカルト等の、宗教書以外の異次元、時空などの『スピリチュアル』と言われている本です。『癒やし』の為の随筆的な書籍や、学術書、報告書の類の読むだけでも大変な専門書もありますが、中には、荒唐無稽のいわゆる「とんでも本」も数多く存在します。
 それらの書籍の著者としては、霊能者、宗教関係、医者・医療関係、学者、記者、体験者、一般人等様々です。

 私の10年以上に及ぶ、死後の世界・あの世探究、霊能者めぐり、不思議現象確認への旅は、一冊の本から始まりました。
 妻を亡くして間もないころ(2〜3週間後)、妻とよく行った近所の本屋へ、妻を感じたくて、ふらっと出かけ、そこで何気なく見つけた本、「もう一度会えたら(ジェームズ・ヴァン・プラグ)」を読み、どうしても妻にもう一度会いたくなり、精神世界の関連書籍を読みまくり、ネットで関連情報を調べ、霊能者を探し始めました。

 その数は、現在、残してある本で、299冊、合計金額433,109円(消費税抜き)です。実際に読んだのは、その2倍近くの500冊以上ですが、保管場所がなく、理解できなかった本、他の類似書籍と同内容の本、そして、内容の辻褄が合わず、あまりにも荒唐無稽な本については、処分してしまいました。その他、会報の類が55冊保管されています。
 この分野の本は、精神世界、死後の世界、異次元、霊能者等に、まったく興味のない者、また、特定の宗教を信仰していて、その教義以外は認められない方達には、何の役にも立たないどころか、不快なものであると思います。

 死んだ妻に会いたい、真実が知りたいという目的から、社会に認知されていない死後の世界のことを知るために、膨大な量の書籍を資料として読むことから始めました。週に一度は大手書店に行き、専門店から通信販売で取り寄せ、ひたすら、情報収集をしておりました。そのおかげで、現在では絶版になっている書籍も入手でき、私の蔵書となっています。
 蔵書の分野分類は様々で、中には、今後、私の大切な人が難病に苦しむことがあれば、どんなことをしても訪れたい医者や、不思議な能力者のことを書いた本もあり、その日が来ないことを願いつつ大切に保管しています。

精神世界の本の選別

 普通に生活をし、仕事をしながら、大量の書籍を読み続けることは時間的に制約があり、その中から、資料として必要な本(本物?)を探すこと、フィクション、思い込みを排除することは困難極まりないものです。
 私の場合は、どの書籍に対しても、「この本には真実が書いてある」というスタンスで臨むので、読み終わるまでは真剣に一言一句を理解しようとし、一冊読み終えると疲労が蓄積していました。特に宗教関係書は、難解な教義と、排他思想が入交り、読み終えた後は、疑問だらけで、中には、宗教者とは思えない内容に困惑し、悲しみだけが残ることもありました。

 これら、大量の資料の中から、大多数のフィクションと、僅かにある貴重な情報の選別、判断のためには、多種多様な分野の様々な見解、多方面からのアプローチに接し、その中から、冷静に、客観的に、合理的に、かつ真摯に判断するしかありません。
 私は、性格上とても理論的なので、不合理なこと、体系的に整理できないことは全て排除しました。

 ここで真摯であるということは、「科学で証明されていない」、「あるわけがない」、「自分には見えない」といった、否定一辺倒の態度を改め、まず受け入れる」ことだと考えます。なぜ、他者の言っていることを、さしたる根拠もなく否定できるのですか?
 私の小学校からの友人の言葉を借りれば、「俺はあの世の存在を信じない。しかし、おまえの言うことは信じる。お前は嘘をつかないからな。死んだら終わりだと思ったのに残念だ」と言う姿勢であることだと思います。

精神世界の本の分類

 書店のコーナーでは、「精神世界」と一括りにされている分野ですが、実際には、その内容も著者も、同分野とすることに無理がある、まったく異なった内容です。
 細分類すると概ね以下の通りです。

(1)霊界・死後の世界

 霊能者と呼ばれる方たちが書いたもので、彼らの生い立ちから、霊能者であることを自覚するまでの半生を記した項目と、その後の霊能者としての活躍状況、そして彼等からの「人生に対するアドバイス」、「霊界の実情」について書かれています。

 代表的な書籍は、宜保愛子氏、江原啓之氏、木村藤子氏、下ヨシ子氏等の、マスコミにも何度も登場している方々。海外では、私が精神世界への旅を始めるきっかけとなったジェームズ・ヴァン・プラグ氏、米国でTVドラマにもなっているアリソン・デュボア氏、英国の故ダイアナ妃の専属相談役のリタ・ロジャーズ氏等です。
 古い時代では、エマニュエル・スウェデンボルグなどがいますが、霊界の詳細な描写については、この本における描写が原型となっているようです。ちなみに、エマニュエル・スウェーデンボルグは、当時のスウェーデンの鉱山技師であり、霊能力を職業とはしていなかったようです。

 但し、この分類には多くの“トンデモ本”も存在し、かなり処分しました。

(2)体外離脱・ヘミシンク

 この分野の元となった書籍は、米国のロバート・A・モンロー氏の「魂の体外旅行」、「究極の旅」、「Journeys Out of the Body」です。偶然に体外離脱してしまった著者が、その時の様子を記したもので、表現は難解です。

 その後、坂本政道氏、藤崎ちえこ氏、まるの日圭氏、雲黒斎氏、とみなが夢駆氏等が「ヘミシンク」による自身の体外離脱体験を記した書籍が数多く出てきております。
 中でも、森田健氏の多岐に渡る著作の早い時期に出されたものには、森田氏の「不思議なことは自分で調べる」というスタンスからの実体験が記されています。

(3)退行催眠

 米国の精神科医、ブライアン・L・ワイスが、退行催眠を用いた患者への治療中に偶然起きた前世の記憶回帰が、「前世療法」、「前世療法A」、「魂の伴侶」に記され、これにより、「退行催眠・前世療法」が米国で注目されることになりました。

 以降は、日本の医師萩原優氏、奥山輝実氏、池川明氏らにおいても「退行催眠」を用いた治療が用いられることとなり、医療に用いられている記録としての書籍が多くあります。
 また、飯田史彦氏による生きがい論は、退行催眠を用いた前世回帰による生きがいの創出が主なテーマとなっています。

(4)臨死

 米国の医学博士、レイモンド・A・ムーディー・Jr.氏が、彼が集めた150の臨死体験の事例から、死に瀕したときの状況や、体験者自身のタイプや個人的背景がさまざまであるにもかかわらず、体験の内容にはおどろくほどの共通点があるのを発見し、「かいまみた死後の世界」に記され、これにより、「臨死体験」が広く社会に認められることになりました。

 また、当初、レイモンド・A・ムーディー・Jrに批判的だった心臓外科医らが、手術後の患者の証言、自身の調査結果を纏めた“「あの世」からの帰還”(マイクル・B・セイボム)や、“臨死体験 光の世界へ”(メルヴィン・モース)や、立花隆氏の“臨死体験上・下”のような、ジャーナリスト達がそれらの書籍の内容を検証した書籍がその主なものです。
 ダニオン・ブリンクリー氏や、鈴木秀子氏(聖心女子大学教授)の自身の体験を纏めたものもあります。
 最近では、著名な脳神経外科医であるエベン・アレグザンダー氏が見た死後の世界を記した“プルーフ・オブ・ヘブン”が出版されています。
 心臓外科医等の著書は、記録的な内容に、著者の医師としての考察、見解が述べられ、認めざるを得ないとの結論となっています。

(5)生まれ変わり研究

 米国バージニア大学医学部精神科の主任教授であったイアン・スティーヴンソンが、生まれ変わり現象について研究を行い、それを記録として纏めた著書「前世を記憶する子どもたち」、「生まれ変わりの刻印」、「前世の言葉を話す人々」はあまりにも有名であり、科学雑誌にも特集を組まれたほどです。
 スティーヴンソンの調査方法は面接による調査が主体であり、綿密かつ合理的な現代科学調査の条件を十分満たしたものです。著書は、精神世界の本と言うより、むしろ科学者の調査・研究報告書の体をなしています。
 生まれ変わり事例の証拠として、先天性欠損や、真性異言等をあげており、特に、知るはずもない前世の言語で話だす真性異言については、真に生まれ変わりを認めざるを得ない事例です。
 しかし。スティーヴンソン自身は、死後の世界は認めていなかったようです。科学者として確認ができないからでしょうか?

 森田健氏の「生まれ変わりの村@、A、B、C」も、生まれ変わり事例を集めたものですが、スティーヴンソン程の緻密さはありません。しかし、死後の世界での記憶についての記述があり、前世記憶の有無について、著者なりの結論を得ています。平易な内容で記述されているので科学的とは言えませんが、森田氏のその他項目における調査研究のスタンスから、荒唐無稽とは言い切れません。

(6)ヒーリング・治療

 この項目は、不思議な力・霊能力を用いて治療を行っている事例についての解説書が主なものです。「前世療法の軌跡(萩原優:外科医)」、「医師が語る霊障(橋本和哉:内科医・神経科医)」、「生命の子守歌(越智恵子:精神科医)」、「スピリチュアル・パワーアップ・レッスン(ジュディス・オルロフ:精神科医)」など、著者は医師が多く、前世や霊の存在を前提にして、実際に病気治療に用いているものです。
 牧内茂氏(元世界医師会副会長)の「ある医師の遺言 奇跡を呼ぶ霊視の威力」は、著者が見た病気治療の奇跡の実例を示し、人間の潜在能力について信じられる奇跡として書かれています。

 「迷える霊との対話(c・A・ウイックランド:精神科医)」は、本の著者紹介を引用すれば、“1861年〜1945年。米国の精神科医として、異常行動で医学の手に負えなくなった患者を、自らの妻を霊媒としたスピリットとの交信という形で治療。その三十余年にわたる膨大な実証の記録を著したものが本書である。シカゴ医師会、イリノイ州医師会、米国科学振興会、米国地理学会の各会員としても幅広く活躍した。”とあり、758ページに及ぶ貴重な記録書です。

 医師以外でも「祈りの研究(中村雅彦:元愛媛大学教授 心理学)」やサイキックとしての「スピリチュアル・ヒーリング」などが有り、僧侶であり、霊能者でもある萩原玄明氏の「精神病は病気ではない」なども、“霊界・死後の世界”の分類ではなく、“治療”に入るものだと思います。

(7)検証報告・総論

 自身の、或は他者の死後の世界、超常現象に対する検証結果が総論的に述べられているこの分類の特徴は、死後の世界や霊の存在について、肯定するスタンスをとっている者と、完全否定する者とに大きく分かれていることです。
 私はどちらのスタンスも真摯に読むように努めておりますが、否定論者の根拠は、多くの場合「死後の世界の存在証明が科学的ではない」と言う論旨となっており、現実に起きた不思議現象を否定する科学的な見解に乏しいように感じます。
 否定論者の言う通り、多くの現象は、誤認であったり、創作であったり、説明根拠に欠けるものだと考えますが、重要な事は、ただ一つの現象だけでも死後の存在を証明できれば、死後の世界は存在することになるので、その稀有な事象について、科学的、論理的に論破することが絶対的に必要であると考えます。

 医療関係者では、矢作直樹氏、エリザベス・キューブラー・ロス氏、越智恵子氏、南淵明宏氏、ジャン=ジャック・シャルボニエ氏などが死後の世界について、自身の経験から、医師の立場としての見解を述べ死後の世界を受け入れています。特に、アーサー・ガーダム氏は自身の心霊的な自叙伝「二つの世界を生きて」を出しています。

 ジャーナリストとしては、ジョン・コーンウェル、コリン・ウィルソン、布施泰和氏らが、彼らの調査結果を纏め、NHK取材班は「超常現象科学者たちの挑戦」において、超常現象を否定することができないままとなっています。
 また、アイボの開発者として有名な天外伺郎氏の著書「ここまで来た「あの世」の科学」等においても、明確な結論の出ないままとなっています。
 個人的には「霊犬じろーの日記(浅野三平:日本女子大名誉教授)」は、動物でも霊となり、愛する人と共に生前と同じように振る舞うといった内容が、他の書籍とは異質で、記憶に残っています。

(8)占い・不思議現象・超能力

 “占い”としては占術方法や、運勢、性格判断などを示したものではなく、運命占い結果の検証を実施することにより、占いに対する活用方法を述べたもので、ジャーナリストの井形慶子氏の「夜にそびえる不安の塔」や、森田健氏の「運命を変える未来からの情報」等があります。森田氏の会報には、占いによる判断で株式を買い、家を建てるまでの顛末が詳しく記録されています。

 “不思議現象”は、森田健氏の「不思議の科学」や故船井幸雄氏の多くの著書に有るように、社会に存在する不思議な現象を調査・検証し、その発生の法則を彼等なりに推論したものです。
 特に森田氏の初期の頃の著作である「不思議エネルギーの世界」は体外離脱から、心霊手術、透視、念力、霊、気功等、実に様々な不思議現象に対して自ら実験的に検証し、仮説の確認過程が詳しく示されています。
 また、船井幸雄氏の“百匹目の猿現象”は“意識は伝搬する”事を常識的に書かれていて、検証の過程、その法則についてはあまり触れられておらず、船井氏が自信を持って伝えたいことが、そのまま書かれています。

 “超能力”の分野は、米国のエドガー・ケイシ―の心霊治療の記録や、中国・気能力師悟楽が遺した奇跡や、その他のサイコメトラーの記録などです。
 この分類においても“トンデモ本”は多く、何を根拠にしているのか事実確認ができず、私には全く理解できない本は処分しました。

(9)随筆

 死生観、人生観についての著者の見解、アドバイスが随筆的に述べられ、全体的に個人の思想的なものを補う内容となっています。
 霊能者であれば、死後の生、死後の世界の真実を前提とした自身の役割、人としての生き方、人の幸せについて見解が述べられ、代表的なものは、木村藤子氏、江原啓之氏等の著書があります。
 学者や研究者、体験者は、自身の経験から、また、研究の結果から、見えない世界への見解が述べられ、自身の生き方が述べられています。
 作家である佐藤愛子氏、鈴木秀子氏の書籍は体験に基づき、人としての優しさが本全体に感じられる内容となっており、また、船井幸雄氏、佐藤彰紘氏、佐藤友映氏、近藤千雄氏等のいわゆる研究者・先人達の書籍は、自身の人としての在り方が平易な文体で述べられています。

(10)その他・オカルト・宗教書

精神世界の本のススメ

 私の10年以上に及ぶ、死後の世界探究、霊能者めぐり、不思議現象確認は、私の蔵書である精神世界の本からの情報で結論付けられました。
 目の前で起きた現象でも、その理由の分からない事象は鵜呑みすることはできず、結局は、多種多様、大量の情報を仕入れ、それを整理し、自分なりに仮説を立て、その中から、真実を導き出すことでしか納得はできません。

 特殊能力を持っている方、学問として長期にわたり研究してきた方、私の経験を遙かに凌ぐ経験をした著者たちの記述は説得力を持ち、否定する明確な根拠は無く、私の些細な実体験を裏付ける内容でした。
 例えるなら、受験勉強と同じようなもの。教科書で方程式を知り、そして、問題を解いてみる。一つできたら、次は、違う公式を試してみる。これの繰り返しでした。

 愛するものを亡くし、死別の喪失への癒しが必要な方、死者との再会を待ち続けている方、鬱や、原因不明の体調不良が続いている方などに、是非、紹介したい書籍、お伝えしたい内容は沢山あります。できれば私の蔵書299冊全てについて書評を書き、内容をお伝えして行きたいと考えております。
 その中には、きっとあなたのバイブルとなり、何かを気づかせてくれる1冊があるはずです。事実、私は納得することで癒されました。
 特定の個人、団体に依存することや、私のように闇雲に霊能者、ヒーラーに会って行くことはお薦めしません。時間も費用もそれなりにかかりますので。

 キッカケとなった一冊の書評を示します。

もう一度会えたら

「死後の世界の証明。気付けば人生は変わる」